パルミラで皿洗い -シリア-
シリアで一番有名な観光地と言えば「パルミラ遺跡」なのですが、ピラミッドやペトラの時のような感覚を味わってしまいました…。いや、それよりももっと…。
やはり良く知りもしない遺跡に「近くまで来たから」ってだけで行くのは考えた方がいいのかもしれないですね…。
いや遺跡は実際、スケール大きくて良かったんだと思いますよ。だけど何だろうこの感じ…。
まあ、その時のテンションってのもあると思うんですけどね。
そんな、ちょっと下向きな気持でふらついていたパルミラの町でふとレストランのオヤジに声をかけられました。
「おい日本人。今夜ちょっと皿洗いしないか」
「はぁ?何で私が…」
「仕事終わったら腹いっぱい食わせてやるぞ」
「…」
「やらせて下さい」
普段入ったことのないようなこぎれいなレストランを目の前にして、断る理由はありませんでした。
夜7時から10時までひっきりなしに皿が洗い場にやって来ます。今夜は団体客の予約が入っていたようで大忙し。なんだかバイトの初日のような新鮮な気持ちでキッチリ働かせていただきました。何度か料理を運んだりもしたのですが、自分みたいな汚いなりで出て行ってよかったのでしょうか。欧米人のツアー客を前にして、無精ひげをひきつらせながら微笑んで来ました。
仕事の後いただいた食事は、ビリヤーニのようなライスとチキンとサラダ、ズッキーニの炒めごはん詰めと野菜の煮込みとヨーグルトと、あと食後にお茶とアルギーラ(水タバコ)までいただきました^^ズッキーニの炒めご飯詰めはお上品な感じの味付けでめちゃ気に入りました。写真撮らなかったのがちょっと残念…。
ぺトラ遺跡 -ヨルダン-
映画インディジョーンズ最後の聖戦で撮影に使われたことで有名なペトラ遺跡です。
最初に我々を歓迎してくれるのはエル・ハズネ
ダイナミックな光景が目の前に
時間によって赤の色合いが変わる遺跡内、人もたくさんです。
ここペトラも良かったには良かったのですが、んー。やっぱり期待が大きすぎたんだろうか…。
かつてない高額の入場料(3300円くらい)を払ったのでせめて写真だけでも。
死海 -ヨルダン-
ほんとに浮きます。
名前から想像していたイメージと違ってけっこう青くきれいな湖です。
そして想像していたのを通り越してすごかったのは…味。
死ぬほど苦いです!しょっぱいを通り越してしびれます。ちょっとでも擦り傷があったりすると傷口に激痛が走ります!目に入ったら叫びながらシャワーまでダッシュすることになります。実際2度ほどダッシュしました。
昔、写真で見たように浮きながら本を読んでみたんですが、バランスを崩してずぶぬれになってしまいました…ガイドブック(涙
バランスを崩して沈む瞬間(笑
今回、ヨルダンのアンマンビーチに行ったんですが、対岸にはイスラエル側が見えました。次回はあっち側にも行ってみたいですね。
青い海と星降る聖カトリーナ
居心地の良すぎたカイロ・スルタンホテルをあとにして、シナイ半島にあるダハブに向かいました。
ダハブはすぐに通過してやる!って思って来たんですが、あまりにもきれいな、あまりにも透きとおった、あまりにも青い海に見とれてすぐさまシュノーケリング開始!シュノーケリング自体初めてだったのですが、水の中という初めて見る世界にもうウットリ…。
ということでダイビングを…
しようかと思ったりもしたんですが、今回はやめておきました。今回は、って言ってもまたいつ来れるかわからないのですが、私、なんて言うかその、水の中って何か怖いので^^;
ただ、シュノーケリングだけでも本当に美しい紅海を堪能できました^^ブルーホールにも行ってみたし。
ほんと、次の機会があればぜひ!と思います。
ちなみに料金はアドバンスというところまで資格(?)をとるのに400ドルくらいだとかでとても安いんだそうです(ほんと良く知らないんです)。
とにかくあの海はすごいです!ほかの海は知らないんですが。
ダハブからバスで3時間ほどの聖カトリーナにあるシナイ山には日の出ツアーに参加して登って来ました。あのモーゼが十戒を授かったとかいう聖なる山です。そう、どっちかというと海よりも山の方が好きなのもので^^;
ちょうど満月から2日後くらいで、月明かりに照らされた山道は歩きやすく、思ったほど寒くもなかったので気持ちよく歩けました。十数個程の流れ星を山頂までの間に見た気がします。星がすうぅーーっと流れていく軌跡を見ていると本当に願いが叶うんじゃないかと思えるくらい…。そんな幻想的な夜でした。
が、昼間にたくさん泳いだもので疲れちゃって眠くてね…>_<それが残念でした。昼はちゃんと休養してから登ることをお勧めします。
チベットのためにできること
まず、私がこの旅で通って来た場所の中で一番印象に残っている場所はチベット人の住む地域です。もちろん一番好きなのもチベットです。
なぜ?と言われたら…そうですね。場所、人、宗教、それからチベットの置かれている現状に起因するものがあるのかもしれません。
そして、チベットで出会った友人yama_takaさんのURLをここに。
http://ymtk.jp/ladakh/2008/03/post_84.html
今、チベットで起きていることについて書かれています。
以下は彼のmixiからのコピーです。
「今、チベットが悲惨な状況に陥っています。デモ鎮圧時に大勢のチベット人が殺され、今も当局による強制連行が続いています。デモは周辺地域にも拡大し、そこでも軍の弾圧による多くの死傷者が出ています。
しかし中国当局は、「今回の事態は少数のダライ・ラマ一派の策動によるもので、チベット自体は問題ない。軍もチベット人は殺していない」という主張ばかり。その一方で徹底的な情報統制を敷き、電話やネットを検閲し、海外メディアや調査団のチベット入りを拒否し、チベットにいた日本人旅行者にまで口止めをする有様です。
で、我らが日本政府はどうかというと、中国の顔色をうかがってばかりで、遺憾の意はおろか、まともなコメントすら出していません。胡錦濤国家主席の来日も予定通り受け入れるようです。
正直、絶望的な気分になりますが、だからといって手をこまねいているわけにはいきません。今できることを精一杯やるしかない。 」
中国人(漢民族)は酷いって言う声はよく耳にします。
けれど私が旅の途中で出会った中国人は皆いい人でした。チベットの人たちも同じです。「いい人」と書きましたが、つまり「普通」でした。一般の、普通に街に暮らす人たちは本当に「普通のいい人」です。近い民族ということもあってか親近感もあるのかもしれませんが、一番落ち着いた気持ちで旅ができた地域でもあります。
それが、なぜなんでしょう。国家とか宗教とか、中国という国家とチベットという地域と歴史、利害関係、そして組織として存在してしまうと衝突が起きてしまう。ただ、原因を作っているのは国家や組織であって、現地で暮らす人たちにはほとんどどうする事も出来ない問題です。
なので「中国人は×××だ」的な言い方は避けてほしい。と思います。
私に言えるのはそのくらいです。
ただ、現在の弱者は明らかにチベット側であり、どこまで、どの報道を信じていいのかはわかりませんが、この中国の行動は不当なものだとは感じています。そしてもちろん中国におけるチベット問題の原因を作ったのは中国側だと認識しています。
エジプトといえば
ピラミッド!
なんでしょうけど、なんというか…こうガツーン!と来なかったんですよね…。
小さい頃から見てみたいって思っていたし、期待しすぎてたのかなぁ…。
観光バスと観光客だらけたったからなのか(自分も観光客の一人なんですが)、たしかにでかい、すごい存在感はあるのですが、そこまででした。
なんなのかな…。
ふしぎ発見とか見てたときはたまらなくわくわくしてたんだけどなぁ…。
超古代文明がなんたらとか、うさんくさい番組も好きだったんだけどなあ…
だけど、ここエジプトにはそのピラミッドの喪失感を補ってあまりあるものがありました。
食事です♪
コクテール(フルーツたっぷりの濃厚なジュース)
チキン(エジプトの鳥おいしすぎます)
(写真忘れたのであとで^^;)
ちなみにこれが鳩肉。味は…まあまあ。
シャーイ(甘い甘い紅茶)屋のおじいさんもいい味だしてました。
というわけで私のエジプトは、ピラミッド<メシです。
なにはともあれルクソール観光 Egypt-Luxor
ここルクソールは数年前くらいから街をすごくきれいに(再開発?)しているらしく、駅から街の中心部、メインの通りだけ見たらテーマパークの中にいるような感じ。高級ホテルやブランドショップは並んでるし、川沿いにはバカンスを楽しむリッチな観光客がたくさんいます。
けど、同じ通りに面した私のホテルはなぜか1泊7.5エジプトポンド(約150円)。食事は1食1エジプトポンド(約20円)で済ますこともできちゃう、アンバランスな街になっています。
そしてこの町ですること、といったら遺跡巡りしかないわけです。
フェリーに乗って川を渡り、王家の谷のある西岸地区に向かいます。乗っていてふと気づいたんですが、ここはあのナイル川なんですね・・・。そう考えたら急にエジプトに着いた実感がわいてきました。これが世界一長い川なのか・・・。
こんなに緑が多いのか…。農業も盛んなようで、サトウキビの収穫も見かけました。ずっと砂漠なイメージがあったもので^^;
ナイル川がかつて運んだ肥沃な土壌のおかげなんですね。
遺跡はこんな感じ。特に気に行ったのはラメセス3世葬祭殿で、写真はそこでのものです。
ここ、ハトシェプスト女王葬祭殿もそうですが、とにかくスケールの大きさには驚かされます。
と、おもったら大きさを比較する対象が映っていませんね^^;
こんな感じです。
王家の谷のお墓の内部もきっとすばらしいものなんでしょうが、知識のない私にはいまいちピンとこない…というか、これが数千年も前のものとは考えられなくて…。まあそれはものの出来がいいから、数千年の時を超えても古さを感じさせない。ということなんでしょうね。