この世のものとは思えない出来事『皆既日食』‐ハミ‐伊吾・新疆ウイグル自治区

観測点近くの食堂で


新疆ウイグル自治区の東部にあるハミ市からさらに東へ200キロほど行ったところにある伊吾(イーウー)という町を自分の皆既日食の観測点と決め、カシュガル‐クチャ‐ウルムチトルファンと進んできました。


ですが、ここから予想もしなかった問題が次々と浮かび上がってきます。

・本来ならあるはずの公共バスが皆既日食の当日は運行しない(ツアーのバスは800元・約12800円)
・通常、問題なく通過できる道にチェックポイントを作ってそこで入域制限をする(入域チケット代300元・約4800円)
・観測地点に中国政府(?)が作ったテント村があるのですが、1テント500元(約8000円)という異常な値段。(実際、普段は何もない小さな村にテントだけでなく普通の宿やレストランまで作ってあった)
などなど。

だけれども、私たち観光客には選択の余地はありません・・・。

普段は誰も来ない小さな村にたくさんの観光客が

熱烈歓迎の横断幕

地元のオジサンたちは私たち観光客を見にやってきていた(たぶん)

それでもなんとか節約しようと考え、日食の前日に入域し、宿代をケチろうと観測地点近くの地元の人の家に泊まろうとしたら、そこはモンゴル国境が近いため非開放地区で、パスポートを警察にとられ2時間拘束されたり・・・






カメラをスタンバイ

完全に太陽が隠れるのを待ちます





けれども!!

当日は素晴らしい晴天で、素敵な日食友達にも出会え、これでもか!というくらいの皆既日食を堪能させていただきました。

それはもう・・・

この世のものとは思えない!
信じられない!
オーマイゴッド!
アンビリーバボー!

という言葉がぴったりな、大自然からの、宇宙からの贈り物でした。

3分38秒とちょっと長いのですがぜひご覧ください




日食が終わった後も興奮がおさまらず、みんなで夕焼けを。


旅の締めくくりに本当に素晴らしいものを見ることができて本当に幸運でした。