パルミラで皿洗い -シリア-

路上で売っているのか干しているのか


シリアで一番有名な観光地と言えば「パルミラ遺跡」なのですが、ピラミッドやペトラの時のような感覚を味わってしまいました…。いや、それよりももっと…。
やはり良く知りもしない遺跡に「近くまで来たから」ってだけで行くのは考えた方がいいのかもしれないですね…。

いや遺跡は実際、スケール大きくて良かったんだと思いますよ。だけど何だろうこの感じ…。
まあ、その時のテンションってのもあると思うんですけどね。


そんな、ちょっと下向きな気持でふらついていたパルミラの町でふとレストランのオヤジに声をかけられました。


「おい日本人。今夜ちょっと皿洗いしないか」


「はぁ?何で私が…」


「仕事終わったら腹いっぱい食わせてやるぞ」


「…」


「やらせて下さい」


普段入ったことのないようなこぎれいなレストランを目の前にして、断る理由はありませんでした。


夜7時から10時までひっきりなしに皿が洗い場にやって来ます。今夜は団体客の予約が入っていたようで大忙し。なんだかバイトの初日のような新鮮な気持ちでキッチリ働かせていただきました。何度か料理を運んだりもしたのですが、自分みたいな汚いなりで出て行ってよかったのでしょうか。欧米人のツアー客を前にして、無精ひげをひきつらせながら微笑んで来ました。

仕事の後いただいた食事は、ビリヤーニのようなライスとチキンとサラダ、ズッキーニの炒めごはん詰めと野菜の煮込みとヨーグルトと、あと食後にお茶とアルギーラ(水タバコ)までいただきました^^ズッキーニの炒めご飯詰めはお上品な感じの味付けでめちゃ気に入りました。写真撮らなかったのがちょっと残念…。