チベットのためにできること

ラサのポタラ宮殿の前には赤い旗が


まず、私がこの旅で通って来た場所の中で一番印象に残っている場所はチベット人の住む地域です。もちろん一番好きなのもチベットです。
なぜ?と言われたら…そうですね。場所、人、宗教、それからチベットの置かれている現状に起因するものがあるのかもしれません。


そして、チベットで出会った友人yama_takaさんのURLをここに。
http://ymtk.jp/ladakh/2008/03/post_84.html
今、チベットで起きていることについて書かれています。
以下は彼のmixiからのコピーです。

今、チベットが悲惨な状況に陥っています。デモ鎮圧時に大勢のチベット人が殺され、今も当局による強制連行が続いています。デモは周辺地域にも拡大し、そこでも軍の弾圧による多くの死傷者が出ています。

しかし中国当局は、「今回の事態は少数のダライ・ラマ一派の策動によるもので、チベット自体は問題ない。軍もチベット人は殺していない」という主張ばかり。その一方で徹底的な情報統制を敷き、電話やネットを検閲し、海外メディアや調査団のチベット入りを拒否し、チベットにいた日本人旅行者にまで口止めをする有様です。

で、我らが日本政府はどうかというと、中国の顔色をうかがってばかりで、遺憾の意はおろか、まともなコメントすら出していません。胡錦濤国家主席の来日も予定通り受け入れるようです。

正直、絶望的な気分になりますが、だからといって手をこまねいているわけにはいきません。今できることを精一杯やるしかない。 」



中国人(漢民族)は酷いって言う声はよく耳にします。
けれど私が旅の途中で出会った中国人は皆いい人でした。チベットの人たちも同じです。「いい人」と書きましたが、つまり「普通」でした。一般の、普通に街に暮らす人たちは本当に「普通のいい人」です。近い民族ということもあってか親近感もあるのかもしれませんが、一番落ち着いた気持ちで旅ができた地域でもあります。

それが、なぜなんでしょう。国家とか宗教とか、中国という国家とチベットという地域と歴史、利害関係、そして組織として存在してしまうと衝突が起きてしまう。ただ、原因を作っているのは国家や組織であって、現地で暮らす人たちにはほとんどどうする事も出来ない問題です。
なので「中国人は×××だ」的な言い方は避けてほしい。と思います。

私に言えるのはそのくらいです。


ただ、現在の弱者は明らかにチベット側であり、どこまで、どの報道を信じていいのかはわかりませんが、この中国の行動は不当なものだとは感じています。そしてもちろん中国におけるチベット問題の原因を作ったのは中国側だと認識しています。