デリーはやっぱり怖かった

インド門です

デリー滞在4日目。昼過ぎにニューデリー駅から30分程の場所に観光に行こうとローカルバスにのりました。20分くらいバス停で待って乗り込んだのですが、今考えるとその時にターゲットにされていたんだなって思います。

バスに乗り込む時一緒に乗り込んだのは10人くらい。バスの中はけっこう混んでいて(と思っていて)いわゆるラッシュ時のようでした。小さいリュックを背負っていたのですが、せまいし、バッグを開けられてもいやだなと思い前側に持ちかえました。
右隣の人の持つバッグが私の顔のすぐそばにあって「マナーが悪いなあ」なんて思いながら混雑を感じていました。

バスが走り出すとすぐに左隣の人が話しかけてきて、運賃はいくらか?とか、このバスはどっち方面に行くんだ?とか、「現地人に聞けばいいのに」なんて思ったりしていました。

バスはけっこう揺れていて隣の人と擦れ合ったりするのは普通だったのですが、何か少しズボンに感触を感じて、バッグで見えなくなっているズボンに手を当ててみたのですが何事もなく、スリとかに遭ったらいやなのでポケットの財布はしっかり手で押さえておきました。

右手がポケットで左手は吊り革です。

でもまたなにか感触を感じるんです。細かな振動のような。

吊り革の左手を離し、ズボンに手を伸ばそうとすると手が下せないくらい周りから人の圧力がかかっていました。

「何かおかしい!」

慌てて場所を移動しようとすると前にもまして押し付けられ、それを振り切ってバスの中を移動すると、自分の周り以外の場所はそれほど人が密集しているわけではありませんでした。

・・やられた!

バッグで見えなかったズボンの部分を見るとそこにはぽっかりと穴が・・。腰に巻いていたマネーベルトにもです。

さっきいた場所を見るともうだれもいません。ローカルバスはドアがなかったのでさっさと飛び降りて逃げたようです。慌ててバスを降りましたが走り去って行く人影など見えず、まして顔や服装なども覚えていないのでどうすることもできませんでした。

マネーベルトからとられたのは現金とクレジットカード。パスポートはもう1枚内側のポケットに入っていたので無事でした。

バッグを切られて・・というのには用心していたのですが、まさかズボンとその中のマネーベルトまで・・とは考えもしませんでした。そして自分が被害者になるなんて現実味を持って考えたことはありませんでした。自分が甘かったのか、手口が巧妙だったのか・・まあ両方なんでしょうね。


切られたズボンとマネーベルト



とられたものは戻らないと思いながらもすぐ警察に行き報告をして、カードも止めてもらい、一安心はしました。が、何といってもいちばん助かったのは警察に向かって走っている途中に偶然にもネパールで知り合った友人に会えたことですね。一瞬被害に遭ったことを忘れるぐらい驚きました。確か言った言葉が
「あれ?ワタナベさんどうしてここに?」
だった気がする(笑

一人だったらもっと取り乱していたと思います。電話を探すのも警察にもつきあっていただいて、渡邉さん大庭さん!ほんとにありがとう!二人が天使に見えました!いや天使でしたね^^


もっと早く、何か変だなって気付ければ・・。ダブダブのズボンをはいていなければ・・。なんて考えたりしましたが、あきらめるより仕方ありません。今後の教訓として胸にしっかり刻みつけておこうと思います。「ケガとかがなかったのが幸いだ」くらいにね^^

今日はこれからマナーリーに向けて出発です!
温泉にでも入ってゆっくりしますかね。